パナソニックのフードプロセッサーを買う前にぜひ読んで欲しいこと
これを読む方はおそらくフードプロセッサーを買おうとしていて、予算は1万円ちょっとくらいでいいのがないかな~と思ってないでしょうか?
実際、フードプロセッサーはそれくらいの価格帯が一番コスパが良く実用的です。
1万円ちょっとで探してるあなたはお目が高い!(謎の褒め言葉)
ぼくは当初、カカクコムで1位の人気を誇るパナソニックのフードプロセッサー、MK-K61-Wかティファールのミニプロを買おうとしていました。
ですが最終的に購入したのは、山本電気のフードプロセッサーYE-MM41です。
結果的に、ものすごく満足した買い物となりました。
みんなこれを買ったほうが良いと思っちゃうくらい良かったので、今回のレビュー記事はかなり気合いが入っています。
さて、山本電気は一流の企業ですが、本業はモーター製造のため家電では有名ではありません。(創業は1934年と老舗)
今回は一流のモーターメーカーが作った本気のフードプロセッサーがいかに素晴らしいか、そこを熱く語っていきたいと思います。
なぜ熱く語るのか…それは買ってみて使った結果、「本気で買ってよかった家電ベスト2(1位はドラム式洗濯機)」だったからです。
いやー本気でコレは良いですよ…。
もともと買おうと思ってたパナソニックのMK-K61-W、ティファールのミニプロとも機能比較をしていくので、ぜひ参考にしてみてください。
パナソニックのフードプロセッサーを買う前にぜひ読んで欲しいこと
フードプロセッサーは基本的にどの機種を買っても最低限の満足はある…が、大切なことはカタログに書かれていない
フードプロセッサーの構造はシンプルで、極端に言えば容器の中に回転する刃があってそれをぐるぐる回すだけです。
仕組み的には数十年前からそんなに変わっていません。
それだけに刃をぐるぐる回すモーターの力こそが重要となってきます。
一般的になんとなくカタログに載ってる消費電力が大きければモーターの力も強いと思われがちですが、実はそう簡単ではないのです。
フードプロセッサーの強さはW(ワット)数ではなく、モーターの種類と力の伝え方
パナソニックもティファールも、普通のフードプロセッサーはモーターを高速で回転させてその力をベルトに伝えて減速させ、トルク(力)を稼いでいます。
例えて言うなら、自転車でギアを低速に入れてシャカシャカ足をたくさん動かしても、自転車はゆっくりしか動かないのと同じ原理です。
本来であればフードプロセッサーには低速で高トルクなモーターがピッタリなんですけど、普通の家電メーカーはそんなモーターを使用していません。
しかし山本電気の場合はモーターの会社なので、DCモーターという特殊なモーターを使っています。
DCモーターは、モーター自体が低速かつトルク(力)を持っているため、非常にフードプロセッサーにマッチした性能を持っているんです。
論より証拠、パナソニックMK-K61-Wとティファール ミニプロ、山本電気YE-MM41の回転数を比較してみましょう。
機種 | ワット数 | 回転数 |
パナソニックMK-K61-W | 120W | 2200回~2900回/分 |
ティファール ミニプロ | 350W | 3200回/分 |
山本YE-MM41 | 140W | 800回~3000回/分 |
山本YE-MM41の圧倒的な低速&トルクが際立ってますね。
正直、フードプロセッサーは早く回せばいいというものではありません。
実際に使っていても、1500回転くらいで使うことが多いです。(ぼくの場合)
そして山本電気YM-MM41が800回転という低速&高トルクを実現できてるのは、DCモーターならでは。
そしてDCモーターを使ってるのは山本電気なのです…!
大和芋、自然薯など粘り気があるモノでもできるのは山本電気だけ
実はパナソニックもティファールも、ねばりけが強い大和芋や自然薯は処理できません。
どちらもカタログの端に書いてあります。
おそらく粘り気があるとモーターのパワーが足りずに止まってしまうからだと思われます。
その点、山本電気のフードプロセッサーは粘り気があってもOK!
粘り気があるものでもガンガン使えるのは、DCモーターの力強さがあってこそ。
フードプロセッサーの元祖、クイジナートですら粘り気が強いものはNGなのに、山本電気だけがそれを可能にしている
海外のメーカーで人気なフードプロセッサーと言えば、クイジナートです。
いかにもアメリカンな外見で人気だったりしますが、性能で言えば粘り気が強いものはNGとなっています。
DLC192という3万円近くする機種ですら、粘り気が強いものはだめと説明書に書かれていました。
山本電気の使用しているモーターがいかにすごいか、ということですね。
もうこの時点で、「フードプロセッサーは山本電気で良さそうかな…」って気持ちになってきてると思いますが、さらにまだまだ魅力紹介は続きます。
フードプロセッサーはうるさくないほうがいい。静かなのもやはり山本電気
フードプロセッサーと言えば「うるさいもの」だと思いがちですよね。
でもそのうるささの主な原因は「高回転するモーター」「ベルトなどの駆動部分」から発生します。
カンの良い方はもうわかったかもしれません。
そう、DCモーターを使ってる山本電気のフードプロセッサーはかなり静かなのです。
「低速回転のモーター」「ベルトなどの駆動部分はなしでダイレクト」という2点が、ほかのフードプロセッサーにはない静音性を実現しています。
というわけで計測してみました。
ご家庭に1つはあるであろう騒音計測器で測ってるので、客観的に数字でわかると思います。
これがフードプロセッサーを動かしてない状態のぼくの部屋の騒音レベル。
ちょっと見づらいですが、37.8デシベルです。
だいたい40デシベルの目安が「市内の深夜」「図書館」「静かな住宅地の昼」と言われています。
たしかに静かな住宅地の昼に測定してるので、目安どおりといったところ。
それでは、まずは低速(800回転/分)でフードプロセッサーを動かしてみたいと思います。
でました!66デシベル!
たった30デシベルほどしか増えていません。
目安としては、60デシベルが「静かな乗用車」「普通の会話」「1m離れた洗濯機」くらい。
70デシベルの目安が「騒々しい事務所の中」「セミの鳴き声」となっています。
66デシベルなのでその中間くらい…というと想像しずらいですが、「おっ、思ったよりしずかだな」という感じ。
続いてマックスの高速回転(3000回転/分)も試してみます。
さすがにこれはうるさいですね。
86.2デシベルになりました。
80デシベルの目安が、「地下鉄の車内」「麻雀牌をかき混ぜる音」「布団叩き」だそうです。
パナソニックもティファールもだいたいこれと同じくらいのモーターの速度で、さらにベルト駆動なのでもっとうるさいはず…。
静音性も山本電気の勝ちだとぼくは思います。
鉄筋コンクリートのマンションだったら、夜中でもいける気がするな…そもそも20秒くらいでお肉もミンチにできちゃうパワフルさ(中低速)なので、夜の使用も安心です。
パナソニックMK-K61-Wの鬼おろしカッターがなくても、鬼おろしはできちゃう
ぼくが最後までパナソニックMK-K61-Wの魅力だと思ってたのが、鬼おろしカッターでした。
というのも、なめこおろしそばが好きで結構作ることが多いんです。
おろしそばにするときは鬼おろしのほうがいい!と思って悩んでたんですけど、山本電気でもできるのがわかりました。
要するに、鬼おろしもおろしも原理としては回転する鉄にぶつかって大根が削れて大根おろしになるわけです。
例えば山本電気のおろしカッターはこんな感じ。
小さい鉄の突起がついていて、これに大根がぶつかっておろしになるわけです。
回転する鉄が大きいのか小さいのかで、鬼おろしになるか細かい大根おろしになるのか違ってくるんですね。
つまり、理屈的にはでかい鉄が当たれば鬼おろしになるわけです。
…あれ、ということは普通のカッター刃でもいいんじゃない?と聡明なぼくは気が付きました。(たぶん誰でも気がつく)
カッター刃を使うことで鬼おろしもできるとすれば、鬼おろしカッターの優位性もあまりなくなります。
実際に通常カッターで鬼おろしができるか試してみました
物は試しと、さっそく用意した大根を適当に切っていれます。
この時点で量が多すぎたことに気が付きましたが、もう切っちゃったのでこれでいきます。
ぎゅいーんと20秒ちょっと回してみました。
その結果がこちら!
おおっ、鬼おろしっぽくなってる…!
そして量がめちゃくちゃ多いけど、どうするんだこれ…。
ちなみに大根のあらさ(大きさ)はもっと回せばさらに細かくなります。
実際に食べてみた感じとしては、まぁ普通の鬼おろし大根という感じ。
うーん、美味しいんだけど、お高いお店で食べる鬼おろしとは少し食感が違うかな…。
でもそれはおそらくフードプロセッサーの回転でおろすのではなく、手作業でおろさないとだめっぽさそうです。
フードプロセッサーで簡単にやる分にはぜんぜんこれで良いですね。
これは普通の大根よりも辛味大根でやるとかなり良さそうなので、ワクワクが止まりません。
補足:このやたら多い大根おろしは、みぞれそばにして食べました。大根半分は多すぎた…。
ミキサーのように液体を扱ってみるとどうなるか試してみました
シャレオツなインスタグラマーの定番と言えば、朝に作るやたらと色味が良いスムージーですよね。
フードプロセッサーでもスムージーができるのか試そうと思いバナナと冷凍マンゴーを買ってきたのですが、美味しそうだったのでそのまま食べちゃいました。
わざわざスムージーにしなくても美味しい…と本来の趣旨を忘れてしまったので、別なものを作りたいと思います。
そこで選んだのは…たこ焼きの素!
たこ焼きの粉って混ぜるのが適当だとダマができちゃって美味しくないですよね。
フードプロセッサーで混ぜるとダマがないくらいきれいに混ざるのか試してみることにします。
これができればスムージーなんて余裕のはず。
さっそく材料を適当に入れました。
ネギを輪切りにしたものを4つくらいと、たこ焼き粉100g、卵、水300リットルです。
これを20秒くらいかき混ぜるとこうなりました。
完全にダマなく混ざってます!
そしてやりすぎたのか、ネギをみじん切り程度にするはずが跡形もなくなってしまいました。
やりすぎた…。
おそらくですが、最初はたこ焼き粉と水と卵だけを混ぜる→ネギのぶつ切りを入れてちょっと回転させてみじん切りにする、という感じが良いと思います。
パナソニックやティファールは氷禁止だけど、山本電気はOK!
パワーや強度の違いで、パナソニックのフードプロセッサー、MK-K61-Wかティファールのミニプロ、どちらも氷を使うことはできません。
しかし、山本電気は大丈夫!(さすがに業務用の空気がまったく入ってない硬い氷はだめっぽい)
コーヒー豆を挽けるのも山本電気ならでは
コーヒー好きな方には朗報なのですが、山本電気のフードプロセッサーはコーヒー豆すら挽くことができます。
もちろん、パナソニックとティファールのフードプロセッサーではできません。
パナソニックのブラックハードチタンカッターと、山本電気のカッターはどちらが硬い?
パナソニックのフードプロセッサーの自慢の一つは、ブラックハードチタンカッターを採用していること。
これはなんと通常のチタンに比べて、硬度が約1.2倍あるそうです。
ほほう…。
対する山本電気のフードプロセッサーは、和包丁と日本刀から着想を得た独特の形状をしており、さらにステンレス不動態化処理を施してあります。
写真で撮ったのでご覧ください。
それぞれの硬度をググってみました。
- ステンレス(SUS630の場合)・・・硬度375
- チタン合金・・・硬度280前後
パナソニックのは硬度が1.2倍ということなので、硬度336前後くらいですね。
あれ、それでもステンレスのほうが硬度が高いです。
というわけで、名前的にはブラックハードチタンカッターのほうが強そうですが、実際は普通のステンレス処理した山本電気のカッターのほうが強い可能性が高いということになります。
やはりスゴいぜ山本電気!
ステンレスボウルは地味だけど軽くて便利だった
ほかにもそれぞれのメーカーで大きく違う点として、食材をいれるボウル部分の材質の違いがあります。
- パナソニックは、ガラス製
- ティファールは、アクリル製
- 山本電気は、ステンレス製で蓋がアクリル製
中身がわかりやすいのは全面が透明なパナソニックとティファールですが、上面から確認できる山本電気も特に問題ありませんでした。
こんな感じで食材がどれくらい混ざったり切ったりできたか一目瞭然です。
そしてステンレスボウルの一番の特徴は軽くて壊れないこと!
洗い物の最中に間違って落としても壊れません。
ガラス製だとそれが怖いんですよね…。
買い換えるのもコストかかるし、そもそも重たいし…。
ティファールのアクリル製は軽いんですけど、肉とか脂っぽいものを使ったあとの汚れが落ちにくくて匂いも残りやすいのが難点。
ここらへんは好みの差もでると思いますが、ぼくはステンレスボウルで良かったです。
見た目もチープ感はないし、デザインも悪くありません。
実際に、フードプロセッサーで鶏つくねを作ってみました
もうすでにあなたの選択肢は山本電気、一択になってると思います。
そこで最後のダメ押し、実際に使うとこうなるよというのをお見せしたいと思います。
今回作るのは、鶏つくね!
人生初の鶏つくねを作っていきます。
参考にしたレシピはこちらです。
普通のつくねは片栗粉を使うんですけど、おうちになかったので片栗粉なしのレシピを探したところこれを見つけました。
キューピーやるやん…。
というわけで、山本電気のYE-MM41に食材をぶちこみます。
材料は、鶏のもも肉250g、たまねぎ半分、マヨネーズ大さじ2杯ちょっと、チューブしょうがを少々という感じ。
めちゃくちゃ適当に切っていれたので、大きさもそこそこでかいです。
これを、速さ設定4で、パルス(勝手に断続的にカッターが回ってくれる機能)でやっていきたいと思います。
だいたい20秒ほどやってみました。(体感的にカッターが1秒回転してオフになって、また回転するという感じ)
その結果がこちらです。
めちゃくちゃミンチになってるー!
たまねぎもお肉もいい感じのあらびき具合です。
もっと細かいのが良い方は、連続運転モードでもうちょっとギュイーンとやればものすごく滑らかになっていきます。
ぼくは食感があるほうが好きなので、あらびきにしました。
あとはこれをフライパンで焼いて、たれをからめるだけ!
そして出来上がったのがこちらです。
…見た目が美味しそうじゃない~。
でも味はものすごく美味しかったです。
自分でひき肉を作るのとお店でひき肉を買うのじゃ違うってよく言われますけど、ホントですね…。
肉本来の味がすごくよくわかります。
おいしい…。
生まれて初めての鶏つくね作り、見た目以外は非常に良い出来でした。
粗挽きなお肉の食感がまた良い!
これはスーパーのお惣菜で買わなくなりそうだな…。
まとめ:フードプロセッサーを買うなら、山本電気YE-MM41しかない!
いやー最初はパナソニックのMK-K61を買おうとして注文までしてんたんですけど、中国の工場が動いてなかったのかまったく届かなかったんですよ。
半月くらいしてから「いつ入荷するかわからんよ」みたいなメールが着て、こりゃほかの探したほうがええな…と思って調べまくった結果たどりついたのが山本電気でした。
結果としてめちゃくちゃ良かったです。
そしてこの山本電気YE-MM41、実はなんと日本の工場で作られた日本産なんです。
いまどき珍しいメードインジャパンな家電!
パナソニックなんて家電の本社ごと中国に行って、ほぼ中国に身売りしたのかな状態ですけど、それとは対極にある感じですね。
ちなみに山本電気はモーターメーカーだからデザインが気になるな~という方もご心配なく。
パナソニックのMK-K61よりスマートです。
あとティファールのミニプロは容量が少なくて候補から外しました。
ハンバーグのタネが200gしか入らんのは一人暮らしのぼくでもキビシイ…。
パナソニックと山本電気は500g入ります。
さ、今度は餃子を作ってみようかな~。
フードプロセッサー、あるとかなり良いですよ!
買ってしばらくしてからの追記
予想以上に活躍しております。
買う前は3日くらいで飽きるかなと思ったけど、意外と使いみちが多いのと自炊のレパートリーが増えてとても良い感じ。
ひき肉とかお店で買うと賞味期限めちゃくちゃ短いけど、フードプロセッサーあれば普通のお肉を好きな時にひき肉にできるのが便利。
ただ問題は、「本体のデザインがあっさりしすぎて持ち運びづらい」ということ。
本体をずっとキッチンに出しとくだけのスペースがない場合はキッチンの下とか上にしまうわけですけど、このデザインは毎回しまうように作られてないのです。
たぶんデザイナーとしては「ずっと出して置いてもおしゃれなデザイン」を目指したと思うんですけど、そこは日本の住宅事情に合わせてほしかった…。
不満点と言えばそれくらいかな…。
どのみち音は静かだしめちゃくちゃパワフルだし、ステンレスは洗いやすいし素晴らしいです。
(ちなみに速度調整は中間の4に合わせておけばだいたいオッケーです)
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