Oculus Quest2のスペックだけじゃわからない本音のところレビュー
発売日当日にさわってわかったQuest2の実力。
普通のレビューだとほかの記事と変わらないので、辛口っぽい正直レビューをしていこうと思います。
正直な結論から書くと、「提灯記事やユーチューバーを鵜呑みにしてるとガッカリする可能性もある」です。
ネットの大手が書いてる記事は良いところとそこそこ許容範囲の気になる部分だけを書いて、致命的なところは書きません。
「大手メディアの提灯記事は3割くらい疑う感じで読むとがっかりしないし、むしろ思ったよりいいじゃん…!と得した気持ち」になります。
ユーチューバーに至っては「ゲームが下手くそなユーチューバーのゲームガジェット紹介は絶対に信用するな」が鉄則な気がします。
前回のQuestの紹介で「これマジでずっと続けれるわー!」とか言ってたユーチューバーが、今回のQuest2紹介でドヘタなビートセイバーやってたりしますからね…やってたんじゃないのかっていう話ですよ。
ぼくはガチのマジでビートセイバーをやり続けてるので、初期の曲ならだいたいExpert+もクリアできます。
話を戻しまして、肝心のQuest2が激悪かというとそんなことはありません。
少なくとも「Oculusシリーズの中ではこれが最高峰」であることは間違いないと思います。
ちなみにぼくが所有してるVRデバイスは、Oculus CV1、PSVR、Oculus Rift S、Quest2です。
この中でどれか一つだけ選ぶとしたら?って言われたら迷わずQuest2を選びます。
追記:と思ったんですけど、Rift Sのほうがメガネ族、アジア人にはめちゃめちゃフィットします。
Quest2の設計した人は、メガネを掛けた人とかアジア人を見たことがない人が作った可能性があるくらい比較すると微妙…。
Quest2のオプションでフィットパックっていうメガネ族&アジア専用課金アイテムもあるんだけど、それを使ってもぼくはイマイチだった…というか、Rift Sの素晴らしさを再認識した感じでした。
前置きがやたらと長くなりましたが、実際に触ってみてわかったQuest2のスペック表じゃわからないメリット、デメリットをまとめてみます。
- 解像感はかなり良かった。これは前評判通り
- メガネがものすごくはいりづらい
- 顔にあたる部分は、白人向けなのでアジア人は鼻がやたらと隙間あく人もいる
- 動画を見てると、画面端に色のにじみがでた(ソフトの問題?)
- 中心部分はくっきりだが、画面端は文字がにじむ(残像っぽいのが出る)
- スイートスポットはかなり狭く、調整はしっかりしないとダメ
- 本体は軽くていい感じだしコードレスは最高
- バンドはつけやすいけど、つけたときに髪型が押されてダサくなる
- FacebookアカウントはBANされたら終わりなのはなぜかという考察は後述
ぼくの印象はこんな感じかなぁ…。
それぞれについて詳しく書いていくので、よかったら参考にしてみてください。
あ!あと、音量は最大にしてもわりと控えめなのでイヤホンは買ったほうがより臨場感でるかも…。
Oculus Quest2のスペックだけじゃわからない本音のところレビュー
1.解像感はかなり良かった。これは前評判通り
肝心の画面の綺麗さですが、ものすごく進化してる感じがします。
いままでの網目ごしに見てる感じがほぼなくなっています。
ただ、正面を見てるときはいいのですが、顔じゃなくて目だけをぐるぐる動かして端っこをみると、ボケてるというか滲んでるというかゴーストがでてたりします。
これはメガネスペーサーをつけてるせいかな、と思ってコンタクトレンズにして見てみたんですがそれでも画面端っこのくっきり感はいまいちでした。
とはいえコンテンツに集中すれば正面以外はそんなに見ないと思うので、実質問題ないと言われたらそうかもなぁという気もします。
2.メガネがものすごくはいりづらい
メガネ族の方は注意しましょう。
OculusよりもRift Sよりも横幅が狭く感じました。
付属のメガネスペーサーは、奥行きを増すためのアイテムなので、横幅はまったく関係ありません。
メガネによっては入らないこともあります。
しかもメガネをつけてメガネスペーサーをつけると視野角は狭くなり、画面端の焦点が合わない部分もより気になる感じがしました。
この問題は、オプションのフィットパック(5,500円くらい)を買い足すと解決する可能性があります。
3.顔にあたる部分は、白人向けなのでアジア人は鼻がやたらと隙間あく人もいる
毎回そうですが、Oculusは完全白人様仕様なので日本人の顔の形にフィットさせる設計はしていません。
HTCのVRはアジアメーカーなだけあって良いのですが、Oculus系は人によって鼻の隙間からめちゃめちゃ光が入ってきます。
今回は日本での普及に力を入れるという広報がありましたが、Facebookがアジア向けに仕様を合わせてくれるなんてこと間違ってもありません。
気になる方はオプションのフィットパック(5,500円くらい)を買い足すと鼻部分の遮光アイテムがついてきます。
4.動画を見てると、画面端に色のにじみがでた
大手のレビュー記事を結構見たんですがまったく書かれていませんでした。
結構気になるんだけど、これはソフトの問題の可能性もあります。
コンテンツが初代Quest時代のものとか普通におすすめに出てくるので、もしかしたらそもそもの映像が滲んでるのかも…?
5.中心部分はくっきりだが、画面端は文字がにじむ(残像っぽいのが出る)
IPD(瞳孔間距離)調整をばっちりして、本体をしっかりセットしても横目で画面端の数字や文字などを見るとゴーストみたいなのがでます。
これはフレネルレンズの欠陥と言っていいかもしれません。
うーん、以前のRift Sより気になるなぁ…。
コスト削減の影響が出てるのかも。
6.スイートスポットはかなり狭く、調整はしっかりしないとダメ
映像がくっきりはっきり見える位置にするためには、本体を上下に微調整して合う位置を探さないといけません。
そのぴったりあうポイントが結構狭いので、調整はしっかりやりましょう。
ここはずーっと昔から変わらないポイントです。
7.本体は軽くていい感じだしコードレスは最高
いままでずっとPCに有線でつなぐタイプでやってたので、コードレスはマジで最高です。
しかも本体も軽いし、これはまさに正当進化って感じ。
ビートセイバーとかコードさばきをしつつやってたんですけど、今度からは心置きなくどったんばったんできます。
8.バンドはつけやすいけど、つけたときに髪型が押されてダサくなる
本体を頭に固定するバンドも、かなりコスト削減した感じがします。
見た目のチープさに比べるとつけやすくてぼくは結構好きな感じ。
ただ、見てわかるとおり髪がぐーって押されて見た目がめちゃめちゃダサくなるので、誰かと一緒にやるときはそうなると覚悟してやりましょう。
女性は嫌がるかも。
ぼくもちょっと嫌です。
9.FacebookアカウントはBANされたら終わりなのはなぜか
Twitterで一部問題になってる、Facebookアカウントを使うと音速でBANされる問題。
これはおそらく大統領選挙間近でBOTを排除するっていうのもあると思うんですけど、今後はじまるであろうVR経済圏の覇権をFacebookが握りたいためだとぼくは予想しています。
Facebookはリブラという暗号通貨を世界中に広めようとしていて、おそらくOculus内での基軸通貨にしたいのではと思います。
そのために本人確認がやたらと厳しくなってる…というわけですね。
そういえば昔、セカンドライフとかいう仮想空間で土地とか売買するのあったみたいですね。
日本でも電通が流行らせてがっぽり儲けたあと、サッと撤退して今は誰も見向きもしなくなったとか…。
Facebookは現実世界同様、VRでの世界も今後重要なものになってくると思ってるようです。
今回のQuest2もとりあえずスペック重視で、実際使うとちょっとアレ?と思う部分がある状態でも発売したのは、早めにVR業界の覇権を握って確固たる地位を作りたいからじゃないでしょうか。
ガチで覇権を狙いに来てるんだと思います。
FacebookアカウントがBANされてもFacebookは痛くも痒くもない
一部の方がFacebook審査の誤作動でBANされたとしても、それ以上に迷惑なBOTを排除できているとすれば、Facebookが誤作動にたいしてなにかリアクションをとるとは思えません。
海外企業はそこのところは非情なまでに合理的です。
多くの成果があげれれば、少数の人が犠牲になってもまぁ、そういうものだと対処されるはず。
幸いにしてOculusチームのほうは日本でも売り出したい手前、なんとかサポートしてくれると思います。
余談ですが、マイプロテインという会社の商品に虫が入ってた問題もニュースにもなりましたが数日でネットからは消え去りました。
悪評なんてすぐに広まる以上にすぐにみんな忘れるのです。
企業は一般人の鳥頭っぷりをよく理解しているので、今回のことも大きな失点にはならないでしょう。
資本主義なんて…!資本主義なんてっ…!!
まとめ:Quest2は過度な期待をせずに、遊べるガジェットとして買うならアリ
良いことばかりしか書いてない記事や、リアクション5000%くらいのユーチューバーのはしゃぎっぷりをそのまま信じて買うとガッカリします。
ぼくはピュアなのでがっかりしました。
でも、物自体はコスパを考えてみると結構悪くないです。
しっかり遊べるガジェットなのは間違いありません。
要望を言うとすれば、VALVE INDEXのコントローラーみたいに、手を離しても手にくっついてくれる形がよかった…。
UIについてはあんまり洗練されてる感じしないけど、致命的ではありません。
youtube VRなんかももっとまともなUIにしてくれめんす…とか思うんですけどそれはまた別な会社のお話。
正直にいろいろ書きましたが、買って後悔はありません。
なんだかんだコードレスなのが最強ですよ。
マジでこれはホントに良いです。
VRデバイスとしてみれば、まだまだ完全なものとはいえず、過渡期であることは間違いありません。
でも、十分楽しめるレベルにはなっています。
こういうのは早めに体験したほうが人生に良い影響を与えるかもしれない気もするので、興味あるかたはぜひ試してみましょう!
追記:オプションのフィットパックの出来がヒドい件
Quest2は、選ばれし白人フェイスじゃない限りはオプションのフィットパックを買って低い鼻用の遮光ブロッカーを使わないといけません。
メガネ族の人は幅広プレートがないと窮屈でメガネが入らないので、このフィットパックを買わないといけません。
というわけで買ったんですが…なにこれって感じでした。
まず、ほかの Oculus Linkケーブルやエリートストラップはきちんとしたパッケージがされていますが、フィットパックは適当な箱のみ。
まぁそりゃ白人フェイスな人たちは使わないだろうから適当なのかもしれないけどさ…。
そして肝心の遮光ブロッカーも形が適当なせいで微妙に光がもれます。
これ、コストなんてほぼ掛かってなさそうなんだから少し価格に上乗せして標準装備にすりゃいいのに…ってレベル。
Facebookの思想が設計に現れてるなぁという感じです。
ついでに、メガネ用のワイドなフレームも大してワイドにならず、ぼくのメガネは入りませんでした。
(メガネはフォーナインのNP-16Series)
うーん、これはサードパーティに期待をしたほうがいいと思います。
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