自作パソコンはBTOパソコンより費用が高くなるのか、実際に買ってみた。

自作パソコン・パーツ類

久しぶりに自作パソコンを作ろうと思って、ググッてみたところ、「BTOパソコン(パソコン屋さんが組み立てたパソコン)のほうが安いし、いいぜ!的なサイトばっかり出てきたんですよ。

でもそれってホントなのかな…?

もしかしてBTOパソコンの宣伝したいだけでホントは自作のほうが安いんじゃないのかな…と思ったので、実際に比較してみました。

結論を書いてしまうと、BTOパソコンよりも自作パソコンのほうが28,000円くらい安くなりました。

今回はかなりハイエンドなパソコンを作成したのですが、リーズナブルなパソコンの参考比較にもなると思います!

目次・・・

  1. 自作パソコンとBTOパソコンの費用比較
  2. 自作パソコンのパーツリスト
  3. 自作パソコンの組み立て

自作パソコンはBTOパソコンより費用が高くなるのか、実際に買ってみた。

そもそもなぜ今回パソコンが欲しいのか

ぼくが今回パソコンを買う理由、それはOculus Rift(オキュラスリフト)のためです。

Oculus Riftで快適に遊ぶためだけにパソコンを買います。

※Oculus Riftというのは、仮想現実の中に視覚的に入れる的な装置のことです。いわゆるバーチャルリアリティですね。

いままでモニター越しだったキャラが自分の目の前に表現されるんですから、これはもう買わないわけにはいきません。

で、そんなOculus Riftなのですが、要求するパソコンスペックが非常に高いんですよ。

いいパソコンじゃないと快適に動かなさそうなので、せっかくだったら新しくパソコンを買っちゃおう!とそういうわけです。

結論から言うと、「僕の場合はBTOパソコンじゃなくて自作しちゃいました」

とはいえBTOパソコンが悪いわけではありません。

むしろ、条件によってはBTOパソコンのほうが良いかもとも思います。

自作PCを作った僕のスペック

  • ウェイ系(遊んでる感じ)とオタクのちょうど真ん中らへん。
  • 自作PCを作ったのは10年くらい前が最後
  • 細かい作業はニガテ
  • メカメカしいものは割と好き
  • 好きな食べものはうなぎとそば

自作パソコンとBTOパソコンの費用比較

とりあえず、BTOパソコンの中で、僕が欲しいスペックに近いものがないか探してみました。

今回最重要視するのは、グラフィックスカードです。

ゲームをする用のパソコンは、グラフィックスカードが非常に重要になってきます。

ある意味、CPUよりも大切なパーツといってもいいくらい。

とりあえずグラフィックスカードをできるだけいいやつにしよう、ということで今回選んだのは、「GeForce GTX 980ti」です。

これは2016年4月現在でも、ゲーム用グラフィックスカードとしては最高峰になるカードで、これを選んどけば間違いない、というもの。

BTOパソコンでGeForce GTX 980tiを積んでいるのはなんかいいのあるかなーと思って探したところ、ドスパラにありました。

ガレリアZIという機種で、お値段なんと234,980円(税別)

た、たかい…。

自分で自作してもおそらくこれくらいになるんだろうなーとは思いつつ、とりあえず自作とBTOを比べてみることにしました。

※2016年4月現在

ガレリアZIとほぼおなじになるようなパーツを選んでいます。

自作 BTO(ガレリアZI)
OS windows10(14,751円) windows10
CPU Core i7-6700KBOX(39,300円) Core i7-6700K
CPUクーラー 虎徹 SCKTT-1000(3,758円) 不明
メモリー 16GB(9,490円) 16GB
マザーボード Z170M Pro4S(14,400円) インテル Z170 チップセット搭載 ATX マザーボード
グラフィックスカード GeForce GTX 980 Ti Super JetStream(79,800円) NVIDIA GeForce GTX980 Ti 6GB JetStream
ハードディスク SM951 MZVPV256HDGL(21,970円)WD20EZRZ-RT 2TB(6,693円) 256GB SSD (Samsung SM951)とHD2TB
光学ドライブ GH24NSD1 BL BLH(1,790円) DVDスーパーマルチドライブ
サウンド オンボード オンボード
有線LAN 有り 有り
ケース Fractal Design Define R5 FD-CA-DEF-R5(14,153円) オリジナル ガレリア専用ケース(ケースファン2個)
電源 COUGAR GX(V2) 800W HEC-GX800V2(12,150円) Enhance 800W 電源 (80PLUS GOLD / EPS-1780GA1)
キーボード LOGICOOL ゲーミングキーボード G105(3,881円) 有り
マウス Marathon Mouse M705t(3,645円) 有り
金額 税込み225,781円 234,980円(税込みで253,778)

差額は27,997円で自作パソコンの勝ち!

ということになりました。

BTOパソコンのほうが安いって書いてあるサイトもありますが、必ずしもそうではないようです。

自作パソコンよりもBTOパソコンを選ぶメリットとは

高いんだったら、自作をするよ…と思ったかもしれませんが、BTOパソコンはBTOパソコンでメリットがあるのです。

パーツを自分で選ばないので、らくちん

BTOパソコンはすでにパーツがきっちりと決まっているので、パーツ探しをする時間が省けます。

ぼくみたいに、1つ1つパーツを選ぶのが好きな人はいいかもですが、めんどくさい人はBTOパソコンのほうが良いですよね。

コイル鳴きなどの相性による不具合がない

コイル鳴きってぼくも実は知らなかったのですが、グラフィックスカードと電源ユニットの相性が悪かったりすると、キィィーンという耳障りな音が出てしまうことがあるそうです。

BTOパソコンは、工場で組み立てられて動作確認をしたあとで送られてきますので、そのような心配はありません。

組み立てがないかららくちん

自作の場合はパソコンを自分で組み立てないといけないのですが、これがまた結構たいへんで、2.3時間かかります。

BTOパソコンは完成品が送られてくるからそんな心配無し!

それでも僕は自作がしたいんだ!と思って買った結果

BTOパソコンのほうがラクだし簡単にでいいなーと思ったのですが、やっぱりいろいろパーツ見てみたいし、自分だけのマシンにしたい!ということで自作パソコンを作ってみることにしました。

とはいうものの、ほとんど知識がなかったので、パーツごとにググって調べることに。

調べ物をするのでまる1日くらいかかっちゃいました…。

秋葉原のツクモ店員さんは優しかった

ネットの情報だけだとちょっと心もとなかったので、実際に秋葉原のツクモに行って店員さんと相談しながらパーツ類を決めていきました。

2時間くらい話してたような気がしますが、嫌な顔せずに親切に対応してもらえましたよー!

わーい。

そしてその結果がこちら。

自作パソコン・パーツ類

部屋がめっちゃ箱だらけになりました笑

ぼくの購入した自作パソコンのパーツ、費用一覧

  • OS・・・windows10(14,751円)
  • CPU・・・i7-6700BOX(35,895円)
  • CPUクーラー・・・H5 UNIVERSAL(6,458円)
  • メモリー・・・16G(7,970円)
  • マザーボード・・・GAZ170XUD5(23,544円)
  • グラフィックスカード・・・ZOTAC GeForce GTX 980 Ti AMP! Extreme(108,800円)
  • ハードディスク・・・SDSSDXPS-480G-J25(19,475円)
  • 光学ドライブ・・・パイオニアDVDマルチ(2,754円)
  • ケース・・・Fractal Design Define R5 FD-CA-DEF-R5(14,153円)
  • ケースファン・・・CFZ140GLAを2つ(3,993円)
  • 電源・・・V750 Semi-Modular RS750-AMAAG1-JP(13,113円)
  • 合計・・・250,906円

ほぼガレリアZIと同じ値段に!

今回の構成は、ガレリアZIよりもCPUは遅いですが、グラフィックスカードがより速いものになっています。

GPU(グラフィックスカード)自体は980tiと同じなのですが、僕が買ったグラフィックスカードはメーカーがクロックアップを施していて、さらに速いモデルとなっているのです!

※クロックアップとは、クロック数というものを規定値よりもあげることで処理速度を工場させること。ヘタにやると壊れるので注意。

そんなこんなで、自作パソコンを組み立ててみました。

Fractal DesignのR5というケースはめっちゃ静か

R5

なるべく静かで、しかも空気の循環が良くてかっこいいケース、というので選んだ結果、このR5というケースに決めました。

このケースは地味にすごくて、フィルターが付け外しできるすぐれもの!

R5フィルター

正面のパネルを開くと、中にはファンとフィルターが入っているのが確認できます。

R5は全面にもこのようにファンがついていて、正面パネルの横にあるスリットから空気を取り込むことができるようになっています。

R5フィルター外したところ

このようにフィルターが外せるので、お掃除のときにめっちゃ便利!

しかもフィルターが外せるのはここだけじゃなくて、ケースの下側のフィルターを外すこともできます。

かゆいところに手が届く仕様ですよねー。

R5防音

さらに、ケースの内側には防音対策として、高密度吸音素材が使用されています。

防音性能を極めているためか、ケース自体はかなり重たく、手で持って帰るのはかなり大変でした…。

R5内部

ちなみに内部はこんな感じ。

白いベイは、ユニットごと外してさらに広い空間にすることができます。

背面パネルももちろん取り外すことができて、組み立てはかなりしやすかったです。

ケースファン

今回はグラフィックスカードがかなり熱を持つことが予想されるため、ケースにとりつけるファンを2つ増設しました。

OMEGA TYPHOON G(CFZ-140GL)というヤツ。

究極静音と書かれているだけあって、めちゃめちゃ静かです。

まずはマザーボードにCPUを取り付ける

一番最初にすることは、マザーボードへCPUを取り付けることです。

UD5

今回買ったマザーボードは、GIGABYTE製のUD5というマザーボードで、可もなく不可もなくですが優秀なマザーボードです。

グラフィックスカードを指すスロットが金属でできているので、物理的に重たいグラフィックスカードを指すときでも安心なのがいいところ。

こちらにCPUを載せていきます。

CPU6700

向きさえ間違わなければとくに難しいことはありません。

CPUをマザーボードに乗っけて、上からカバーをぱちんと載せるだけ。

CPUを装着したら、次はグリスを塗っていきます。

CPUグリス

CPUに塗るグリスは、CPUクーラーH5 UNIVERSALに付属していた、CP7という高密度サーマルグリスを塗っていきます。

この注射器みたいなやつをCPUの上でにゅーっと出すと…。

CPUにグリスを出したトコロ

こんな感じになります。

…ちょっとグリスの量が多かったかもですね…。

この上にCPUクーラーを取り付けていきます。

CPUに付属のクーラーでもいいんですけど、さらに静音性を高めるために今回はH5 UNIVERSALというクーラーを取り付けることにしました。

CPUクーラー比較

右側のファンが上向きのやつが、CPUについてきたクーラーで、左側のがH5 UNIVERSALです。

大きさが全然違いますね笑

取り付けは難しいかとおもいきや、かなり簡単にサクッと取り付けることができました。

CPUクーラー取り付け

マザーボードにCPUクーラーを取り付けるとこんな感じ。

で、でかい…笑

さらにマザーボードにメモリを載せていきます。

CPUとCPUクーラーが取り付け終わったら、次はメモリを載せていきます。

メモリの取り付け

ただ刺すだけなので、とくに難しいことはありません。

横っちょにあるツメを倒して、メモリを真上からグッと押すだけ!

マザーボードの取り付け

メモリを取り付けたら、いよいよマザーボード自体をケースに取り付けます。

マザーボードの取り付け

とはいっても、ケースにただネジ止めするだけなので、これまた難しいことはありません。

グラフィックスカードの取り付け

グラフィックスカードの取り付けもただスロットに差し込むだけなので数秒で終わります。

グラフィックスカード

カードの横を覗いて見ると、ヒートパイプがメカニカルな感じでちょっとかっこいい…。

SSDの取り付け

ケースにSSDを取り付けていきます。

取り付けるのは、サンディスクのエクストリームプロというSSDで、なんと10年保障付き!

一昔前はハードディスクのほうが耐久性があると言われていましたが、今はSSDのほうが耐久性あるんですね…。

SSDの取り付け

ハードディスクも取り付けられる白いベイにネジ止めしていきます。

ハードディスクよりもかなり小さいので、スカスカ感がありますね笑

配線は慎重に!

SSDを取り付けたら、DVDプレイヤーも取り付けていきます。

そしてその次は電源ユニットをつけていきます。

電源ユニット

購入したのは、クーラーマスターのV750という電源ユニットです。

静かで、ケーブルもなんとなくかっこいい!笑

電源を取り付けたら、いよいよマザーボードに配線を取り付けていきます。

自作で一番むずかしいのがこの配線で、とりつける場所を間違えると発火してしまうこともあるらしいので慎重につけていきましょう。

マザーボード配線

ああでもないこうでもないとあたふたしながら配線した結果がこちら。

ケーブルがとっ散らかってますね笑

ケース裏側

ちなみにケースの裏側はこんな感じ。

実はケースの裏面にもケーブルが通っているのです。

上級者だと、この裏側をうまく使って配線するみたいなんですが、ぼくはそこまでこだわらないのでこれで良しとします笑

無事、自作パソコンの完成!

なんだかんだで2時間ちょっとかかって組み立てが終わりました。

軽くベンチマークを走らせてみた結果がこちら。

ベンチマーク結果

ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマークで、1920×1080 最高品質で16,999という結果です。

普通のGeForce GTX980tiが15,000前後なので、結構いい感じ。

これを超えるにはグラフィックスカードを2枚刺し(SLI)とかにすればもっといけそうですが、不安定な挙動になるという話しもあったのでシングルにしました。

自作パソコンとBTOパソコンの費用まとめ

時間をかけても自分で納得の行くパソコンが作りたい方は自作パソコン、手軽に高性能なパソコンを手に入れたい方はBTOパソコンという感じなのかなーと思いました。

ぼくはパソコンを作るのが楽しかったので自作でよかったですが、そういうのが嫌いな人は苦行かもしれません笑

調べるまではBTOのほうが安いとばっかり思ってたんですが、そうでもなかったのは驚きです。

BTOは組立工賃が入ってると考えれば納得ですよね。

以上、自作とBTOの費用比較でしたー。

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